夕日が沈んだあとの空が、深い青に染まる時間帯を知っていますか? これが「ブルーアワー」と呼ばれる瞬間で、日没後およそ20〜40分間だけ現れる、風景写真にとって最高の光です。街の灯りと空の青さが絶妙にバランスして、まるで映画のワンシーンのような景色が広がります。
ただ、ブルーアワーは時間が短く、露出や設定の判断にちょっと焦ってしまうことも。この記事では、ブルーアワーを活かすためのカメラ設定と撮影のコツを、具体例とともにお伝えします。

上の作例はFUJIFILM X-E2にXF10-24mmF4 R OIS(焦点距離10mm・35mm換算15mm)を組み合わせ、メルボルンのヤラ川沿いで撮影された一枚です。設定はf/8.0・シャッタースピード9秒・ISO 200。超広角レンズを使った水面のリフレクションと、深い青空に浮かぶ高層ビルの灯りが印象的な構図です。
ブルーアワーで使いたいカメラ設定
絞り:f/8前後が基本
ブルーアワーの都市夜景では、f/8前後の絞り値がよく使われます。被写界深度が深くなって全体がシャープに写るのはもちろん、街灯の光が「光芒」としてキラッと輝くのも嬉しいポイントです。
ただし、絞りすぎ(f/16以上)は回折でぼやけてしまうことがあるので、f/8〜f/11あたりを目安にしてみてください。
シャッタースピード:数秒の長時間露光
ブルーアワーは手持ちだとかなり厳しい時間帯です。上の作例では9秒の長時間露光が使われており、三脚は必須になります。水面のリフレクションを滑らかに見せたいときも、数秒以上の露光が効果的。川や池の水面が、長秒露光によって鏡のように静かに整ってくれます。
ISO:できるだけ低く設定する
ブルーアワーはまだそれなりの明るさが残っているので、ISO 100〜400程度でも十分に露出を確保できます。この作例もISO 200と低く抑えられていて、細部までクリアな描写を実現しています。三脚が使えるなら、迷わず低ISOを選びましょう。
| 設定項目 | おすすめ範囲 | この作例 |
|---|---|---|
| 絞り | f/8〜f/11 | f/8.0 |
| シャッタースピード | 数秒〜30秒 | 9秒 |
| ISO | 100〜400 | 200 |
| 焦点距離 | 広角〜超広角 | 10mm(換算15mm) |
ブルーアワー撮影の構図と場所選び
水辺・リフレクションを活用する
川や湖などの水面があると、空と建物の両方が反射して画面に「奥行き」が生まれます。この作例もヤラ川沿いから撮影することで、高層ビルと空の青が水面に映り込んで、縦方向にグッと広がりのある構図になっています。
超広角レンズで空間を広く取り込む
焦点距離10mm(35mm換算15mm)という非常に広い画角は、空と地上を同時に大きく写し込めるのが強みです。広角レンズは遠近感が強調されるので、前景を意識した構図を作ると、より立体的な写真に仕上がります。
タイミングを事前に調べておく
ブルーアワーは日没後10〜20分ほどで始まり、20〜40分程度で終わってしまいます。地域や季節によって時刻が違うので、スマートフォンのアプリで日没時刻を事前にチェックしておくと安心です。現地には余裕をもって到着して、三脚を立てて構図を決めてから、光の変化を待つのが理想的な流れです。
まとめ
ブルーアワーの写真には、撮影時の設定がEXIFデータとしてしっかり記録されています。Chexifを使えば、撮影したJPEGから絞り・シャッタースピード・ISOなどをすぐに読み取って、フレーム付き画像として書き出せます。お気に入りの一枚ができたら、ぜひ試してみてください。